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歴史雑感

「世界史をもう一度」の管理人big5が、歴史に関連する日々の雑感を書いています。

真田丸 第31回 「終焉」

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真田丸 第31回 「終焉」

ついに秀吉が最期を迎えました。

農民の子として生まれ、天下人となった秀吉でしたが、最期の姿は見る人の憐れみを誘う、悲しい老人の姿でした。

ただ、私個人としては、秀吉の死にはさほど同情を感じません。「真田丸」に限らず、多くの作品では秀吉の最後の姿を「秀頼を頼む、秀頼を頼む」とうわ言のように繰り返すさまが描かれています。確かに、62歳の(当時の平均寿命から考えると)老人の姿には憐れみを感じますが、彼自身は自分が天下を取るために、主君・信長の子らをないがしろにし、あるいは死に追いやってきました。自分は主君の遺児から天下を奪っておきながら、自分自身の子には、平穏に天下を継がせようとする姿は、人の当然の気持ちとはいえ
「自分のことは棚に上げておいてよく言うぜ」
と感じずにはいられません。

きりさんも言っていましたが
「これまでひどいことをしてきたんだから当然。自業自得よ!」

というのは、確かに一理あると思いますね。

茶々が鶴松を妊娠した時書かれた落首事件で、罪なき人々数十人を殺害、関白秀次の妻子一族を処刑、サン・フェリペ号事件など、晩年の秀吉の行いは、残酷な独裁者の行いそのものでした。

興味深かったのは、死の淵をさまよう秀吉から、遺言を取り合う家康と三成の争いでした。いつの時代も多かれ少なかれ、遺言について騒動になるのは仕方のないことだと思いますが、自分自身では何もできなくなってしまっている秀吉の姿が、また憐れさを感じさせる演出だったと思います。

そして、この秀吉を演じた小日向文世さんの演技には感服脱帽です。素晴らしかったと思います。
小日向さんのインタビューはコチラ
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/special/interview/interview41.html#mainContents

<出浦昌相による家康暗殺未遂>
これは「真田丸」の完全フィクションですね。徳川家康の暗殺未遂事件は、何度か起きているので、「真田丸」では、家康の脅威に気づいた秀吉が、発作的に家康暗殺を指示し、元々乱世の再到来を望んでいた出浦が、その役を引き受ける、という流れに持っていったのだと思います。
出浦さんは、第二次上田合戦でも、ひょっとしたら大坂の陣でも活躍するのでは、と思っていたのですが、ここで退場とはちょっと意外でした。今後は、佐助が信繁の影として活躍する展開になるのでしょうかね。


<今後の気になるポイント>
1.薫の出自詐称はいつまで続くのか?本人からはとても言い出せない状況。
2.きりさんはいつ信繁の側室になるのか?今のところは、正室も迎えたばかりでそんな気配まったくなし。きりさんの位置づけも、キリシタンになりたいと言い出したりと、今後、話にどう関与させていくのか?
3.佐助の今後。出浦の遺言どおり、家康暗殺に挑むと思われる。

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