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歴史雑感

「世界史をもう一度」の管理人big5が、歴史に関連する日々の雑感を書いています。

真田丸 第36回「勝負」

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真田丸 第36回「勝負」

第二次上田合戦と関ヶ原の戦いを描いた第36回。事前にヤフーニュースで
「関ヶ原の戦いは実質2場面のみ。セリフは三成と吉継の二言だけ」
ということだったので、私は密かに期待していました。
「三成も家康も重要脇役なのに、関ヶ原の戦いを省略するなんてがっかりだ。」と思われた方もいると思いますが、私は
そのほうがいい
と思いましたね。なぜかって、主人公は真田信繁とその一族だからです。彼らは関ヶ原の戦いじたいには参戦していないんですよね。この時の真田家の主戦場は、上田城攻防戦でした。なので、私は大一次上田合戦のように、真田家の視点で描かれる上田城攻防戦の方を期待していました。関ヶ原の戦いは、今回のように遠方から来る重大ニュースとか、ダイジェストとかで十分です。放送時間や予算の都合もありますしね。

ただ、気になったのは公式ホームページの番組宣伝。こちら↓
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/special/movie/movie16.html

こんなムービーまで作って宣伝したら、昔の大河ドラマ「葵徳川三代」で好評を博した関ヶ原の戦いに匹敵するレベルを予想しても、無理はないですよね。不満に思う人たちの気持ちは理解できます。

そんな期待を持って見たわけですが、率直に感想を言うと

「第一次上田合戦よりもずいぶん簡単にすませたな。。」

です。

第二次上田合戦も、第一次と同様に真田家の重要合戦なので、かなり気合を入れて撮影されたと思っていたのですが、実際は・・・

1)戸石城の見せかけ戦闘のセットは、前回、稲が守りを固めてしまった沼田城のセットの使い回し。それはそれで仕方ないと思うのですが、演出がどうも不自然。攻撃側と防御側の距離が近すぎるんですよね。
一軍を率いる指揮官が、最前線で鉄砲の射程距離内で堂々と立っているのは、自殺行為でしかありません。実際にはありえない配置です。演出の関係上、攻める信幸と守る信繁の目を合わせるシーンが撮りたかったのでしょうが、かえって戦闘場面が安っぽくなってしまったと思います。
三十郎が城門を開けた後、城内の中庭(?)のような場所で足軽同士が戦っている場所に、刀も抜かずに信幸が現れ、同じく刀も抜いていない信繁と顔を合わせると、煙玉を使って去っていく、というのも微妙な印象でした。あの煙玉は、佐助がんばって量産したのでしょうかなぁ、などと思った次第です。

2)上田合戦(ゲリラ戦)
徳川の兵糧を奪う茂誠と、刈田を行う徳川勢を撃退する作兵衛の出番&小競り合いがあったくらいで、肝心の徳川軍と真田軍の激突シーンが無かったのが残念です。この部分が第二次上田合戦の一番の見せどころだったと思うんですよね。第一次で、町の中に様々な仕掛けを用意して、勢いに乗って攻めてきた徳川勢を撃退する、という演出を使ってしまったからなのか、上田城に殺到した徳川勢が、またしても昌幸の反撃で撃退されてゆく、という演出がすっぽり抜け落ちてしまっています。
その後、信繁率いる奇襲部隊が秀忠本陣を襲うという話になりますが、これは空振りで終了。この内容だと、第二次上田合戦は小競り合いで時間を引き延ばされていたところ、秀忠に家康から移動命令が下されたために、あっさり終了した、という印象になってしまいました。

番組公式ホームページでも、「(徳川軍は)苦杯をなめた」と説明していますが、あまり「苦杯をなめた」感じはしないですね。
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/special/keyword/index04.html#dainiji_uedakassen

事前の宣伝でに比べると、かなり肩透かしをくらったような印象ですね。

事前の宣伝といえば、公式ホームページでは、大坂冬の陣のセットを作り始めました、と告知しています。こちら↓
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/special/subject/subject40.html

第二次上田合戦が終了したので、残る大がかりなイベントは
・昌幸の死
・大坂冬の陣
・大坂夏の陣
の3つほど。どんな映像になるのか、期待できそうです。

・・・関ヶ原と同じ結果だったりして(笑)
 
<今後の気になるポイント>
1.薫の出自詐称はいつまで続くのか?本人からはとても言い出せない状況。
2.きりさんはいつ信繁の側室になるのか?今のところは、正室も迎えたばかりでそんな気配まったくなし。きりさんの位置づけも、キリシタンになりたいと言い出したりと、今後、話にどう関与させていくのか?
3.出浦さんは、有馬温泉で湯治中ということでした。第二次上田合戦の時には復帰かな?
4.思い込みの激しい信繁の正室・はる。彼女の特徴が、どのように物語に関与してくるのかが楽しみ♪
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