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歴史雑感

「世界史をもう一度」の管理人big5が、歴史に関連する日々の雑感を書いています。

真田丸 第13回 「決戦」

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真田丸 第13回 「決戦」

第1四半期の締めくくりとなる第13回は、第一次上田合戦。

真田幸村や真田家を扱った作品はかなり多いのですが、第一次上田合戦を描いた作品ってかなり少ないんですよね。私も、「上田合戦」というと、どうしても関ヶ原の戦いの際の上田合戦の方が先に連想してしまいます。なので、第一次上田合戦をどのように描くのか、とても楽しみにしていました。

以下、感想を並べてみると

①細かいところの描写に手が込んでいた (Good!)


例えば、兵士たちの姿。徳川方と真田方では見た目がけっこう違いました。徳川方は、足軽にしろ武将にしろ、一般的な戦国時代の鎧を着用していましたが、対する真田方は、鎧は着ているものの、鎧の下は普段着ている野良着のような粗末な服でした。いかにも、戦のために臨時に動員されている、という感じがしてよかったと思います。

②少ない予算でも、迫力を感じさせる撮り方をしている (Good!)


主戦場となる上田城内に施された仕掛け、罠の数々が、昌幸の戦上手さを示していましたね。改めて見てみると、徳川方の兵士も、映っていた人数は意外と少ないんですよね。たぶん、20~30人くらいだったと思います。中には、徳川方と真田方両方演じた人もいるでしょうから、実際には40人くらいのエキストラしか使っていなかったのでは、と思います。
大河ドラマは映画と違って、投入できる予算に限りがあります。限られた予算でも、見栄えがするよな工夫が随所にありましたね。

③梅の死はやや強引、という印象 (Bad)


ヒロインが長澤まさみ演じる「きり」である以上、お梅さんはどこかで退場せざるを得ないわけですが、ちょっと強引に死なせてしまっているような感じはしました。お梅さんは

「この子を守るために戦うの」

と言っていました。確かにそれは事実でしょう。もし、この戦で真田が敗れたら、子供は殺されるか、あるいは人身売買で、どこかに売り飛ばされてしまうかもしれません。親の身として、これほど辛いことはないでしょう。そのために、自分も真田勢の一人として戦力になる、というのは理解できます。しかしその一方で、梅は信繁の妻(正室ではありませんが)です。最前線で農民らに交じって戦う、という設定には無理があるようにも感じました。

ただ、予告の使い方はうまかったですね。予告では門に追い詰められているシーンを流しておいてました。おそらく、「ここで梅は死んでしまう」と思った視聴者も多かったと思います。しかし、本編ではその場を切り抜けさせていました。これで「お梅さんは助かるのではないか?」と感じさせておきながら、最後はやはり亡くなってしまい、驚いた視聴者も多かったと思います。下手に、お梅の死に派手な演出を加えるよりは、今回のように

気づいたら亡くなっていた

という方が、戦争の実際的な表現になっていていいと思いますね。


というわけで、第一次上田合戦も終わり。次回からは、豊臣秀吉政権の話で、舞台は大坂です。

今後の展開が楽しみです。
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